小倉美英 ミエ・オグラ・ウルクズノフ
Mie Ogura-Ourkouzounov
「ミエ・オグラ、いかなる先入観も持たず、全てを融合させられるアーティスト」__2022年フランス・アンティーユ紙より__フルートの枠を超える表現力と、多彩なジャンルの影響を受け豊かな音楽性を構築してきた小倉美英は、現代フランスを自在に行き来し、未知に挑み続ける。
1973年香川県多度津町生まれ。内藤恵美子のもと3歳でピアノを、6歳で作曲を、7歳でフルートを始める。高松第一高校音楽科 (野口博司、砂山佳美、藤村恵子に師事)を経て、1995年ピエール・イヴ・アルトーに才能を認められ渡仏。1999年にパリ国立高等音楽院フルート科 (ソフィー・シェリエに師事) を高等ディプロマを得て修了、2000年に即興科を審査員全員一致の一位で卒業。同時に北インド即興音楽並びにフラウト・トラヴェルソのディプロマを取得。 1996年から3年間イタリア・キジャーナ夏季音楽院の奨学金を得てオーレル・ニコレに師事。__この時ニコレは、パイパース誌上インタビューで「私の知る限りヨーロッパには、彼女ほどの知性を持ち敏速な反応を示す人はいない」と語っている__さらにパリ市立13区モーリス・ラヴェル音楽院のジャズ科にてジャズ理論、即興法、ジャズ史、ドラムスを修める。
公私のパートナーであるギタリスト作曲家、アタナス・ウルクズノフとの「ウルクズノフ・デュオ」は、世界20カ国の様々なフェスティバルに招聘され演奏してきた。20年以上に渡りオリジナルの作編曲のみというスタイルを貫き、日本の現代音楽シーンを代表する佐藤紀雄氏に「前人未到の至宝のレパートリー」と称される。これまでにフランスのアンサンブル・イティネレール、アンサンブル・ケルヌ、即興アンサンブル・スフォタ、日本のアンサンブル・ノマドなどと共演し、1997年ラジオ・フランスでCD「多彩色レパートリー1」に収録するなど、多数の現代音楽初演に参加。2009年、日本のトリム出版よりジャズのアレンジ集「フルートジャズ・コーヒーブレイク」を出版。フランス屈指の名手であるチェロのアラン・ムニエと1998年から2011年まで南仏アントルカストー音楽祭で共演。フランスピアノ界の鬼才マリー・カトリーヌ・ジローとは、2014年デュオで日本ツアーを実現させる。
ブルガリアのアコーディオンの巨匠ペーター・ラルチェフとデュオ・ウルクズノフの共演「らるちぇにっつぁトリオ~ブルガリアと日本の架け橋」が2021年度「日本万博記念基金文化交流助成事業」に採択され、記念CDを発表した。またカリブ音楽の巨匠、フルート奏者マックス・シラとのオーケストラ共演プロジェクト「フランス/アンティーユ/日本」で初のオーケストレーションに挑戦、2022年、2024年にパリで4回の公演を成功させ、「日本人がアンティーユ音楽に新しい光を当てた」として、フランス海外県主要紙「フランス・アンティーユ」で高い評価を得た。
作曲家、即興家としては、2017年に初の自作自演多重録音ソロアルバム「スパイラル・メロディー」を発表、自らの作品を演奏するグループ「レ・スピラル」を率いて、8年に渡りパリ19区の児童教育文化事業に携わる。また、前衛美術家シャルリー・オブリーとの総合文化プロジェクト、「老人たちの記憶」をテーマにした「記憶の交響曲」2023年パリ初演を、自身の「即興アトリエ」を率いて開催、主要紙「ル・モンド」の「パリ白夜に訪れたい10のイヴェント」に選ばれる。2024年には第二回ボルドー公演を実施、自筆楽譜と即興動画がボルドー国立MECA美術館にオブリーとの共同作品として6か月間展示されるなど、異分野共演でも注目される。
教育にも情熱を注ぎ、現在パリ市立19区ジャック・イベール音楽院フルート科、並びに即興アトリエ教授。20年に渡り即興教育の必要性を唱え、その浸透に尽力した。ジョレス小学校、ヴァレーズ中学校などの公立学校も兼任し、地域音楽教育にも貢献する。その功績が認められ2023年、パリ市国家資格教授コンクール入賞。現在ノルマンディー国立高等音楽教育養成機関でも、若き教育者の育成を担っている。
小倉美英 ミエ・オグラ・ウルクズノフ
Mie Ogura-Ourkouzounov
「ミエ・オグラ、いかなる先入観も持たず、全てを融合させられるアーティスト」__2022年フランス・アンティーユ紙より__フルートの枠を超える表現力と、多彩なジャンルの影響を受け豊かな音楽性を構築してきた小倉美英は、現代フランスを自在に行き来し、未知に挑み続ける。
1973年香川県多度津町生まれ。内藤恵美子のもと3歳でピアノを、6歳で作曲を、7歳でフルートを始める。高松第一高校音楽科 (野口博司、砂山佳美、藤村恵子に師事)を経て、1995年ピエール・イヴ・アルトーに才能を認められ渡仏。1999年にパリ国立高等音楽院フルート科 (ソフィー・シェリエに師事) を高等ディプロマを得て修了、2000年に即興科を審査員全員一致の一位で卒業。同時に北インド即興音楽並びにフラウト・トラヴェルソのディプロマを取得。 1996年から3年間イタリア・キジャーナ夏季音楽院の奨学金を得てオーレル・ニコレに師事。__この時ニコレは、パイパース誌上インタビューで「私の知る限りヨーロッパには、彼女ほどの知性を持ち敏速な反応を示す人はいない」と語っている__さらにパリ市立13区モーリス・ラヴェル音楽院のジャズ科にてジャズ理論、即興法、ジャズ史、ドラムスを修める。
公私のパートナーであるギタリスト作曲家、アタナス・ウルクズノフとの「ウルクズノフ・デュオ」は、世界20カ国の様々なフェスティバルに招聘され演奏してきた。20年以上に渡りオリジナルの作編曲のみというスタイルを貫き、日本の現代音楽シーンを代表する佐藤紀雄氏に「前人未到の至宝のレパートリー」と称される。これまでにフランスのアンサンブル・イティネレール、アンサンブル・ケルヌ、即興アンサンブル・スフォタ、日本のアンサンブル・ノマドなどと共演し、1997年ラジオ・フランスでCD「多彩色レパートリー1」に収録するなど、多数の現代音楽初演に参加。2009年、日本のトリム出版よりジャズのアレンジ集「フルートジャズ・コーヒーブレイク」を出版。フランス屈指の名手であるチェロのアラン・ムニエと1998年から2011年まで南仏アントルカストー音楽祭で共演。フランスピアノ界の鬼才マリー・カトリーヌ・ジローとは、2014年デュオで日本ツアーを実現させる。
ブルガリアのアコーディオンの巨匠ペーター・ラルチェフとデュオ・ウルクズノフの共演「らるちぇにっつぁトリオ~ブルガリアと日本の架け橋」が2021年度「日本万博記念基金文化交流助成事業」に採択され、記念CDを発表した。またカリブ音楽の巨匠、フルート奏者マックス・シラとのオーケストラ共演プロジェクト「フランス/アンティーユ/日本」で初のオーケストレーションに挑戦、2022年、2024年にパリで4回の公演を成功させ、「日本人がアンティーユ音楽に新しい光を当てた」として、フランス海外県主要紙「フランス・アンティーユ」で高い評価を得た。
作曲家、即興家としては、2017年に初の自作自演多重録音ソロアルバム「スパイラル・メロディー」を発表、自らの作品を演奏するグループ「レ・スピラル」を率いて、8年に渡りパリ19区の児童教育文化事業に携わる。また、前衛美術家シャルリー・オブリーとの総合文化プロジェクト、「老人たちの記憶」をテーマにした「記憶の交響曲」2023年パリ初演を、自身の「即興アトリエ」を率いて開催、主要紙「ル・モンド」の「パリ白夜に訪れたい10のイヴェント」に選ばれる。2024年には第二回ボルドー公演を実施、自筆楽譜と即興動画がボルドー国立MECA美術館にオブリーとの共同作品として6か月間展示されるなど、異分野共演でも注目される。
教育にも情熱を注ぎ、現在パリ市立19区ジャック・イベール音楽院フルート科、並びに即興アトリエ教授。20年に渡り即興教育の必要性を唱え、その浸透に尽力した。ジョレス小学校、ヴァレーズ中学校などの公立学校も兼任し、地域音楽教育にも貢献する。その功績が認められ2023年、パリ市国家資格教授コンクール入賞。現在ノルマンディー国立高等音楽教育養成機関でも、若き教育者の育成を担っている。